数学を得意科目にした東大理三合格者の基礎の勉強＆数学力爆伸の極意

医学部・難関大学合格のための高校1，2年生の受験戦略・勉強法シリーズNO.10

このシリーズは東大理三合格講師30名超他単なる東大合格者ではない東大理系・文系上位合格層講師を多数有する（株）合格の天使が、全国の医学部、旧帝大、難関大学を目指す高校1，2年生のみなさんにお送りする毎年恒例のシリーズです。非常に重要な気づきを得ていただけるコンテンツですので復習を兼ねて前回までのコンテンツからご覧ください。

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今回は受験数学を極めた当塾東大理三現役合格講師江尻の数学の基礎の勉強法について掲載します。
江尻は当塾のリアル塾で数学講義を担当している講師です。

数学を得意科目にするにはポイントがある

高校数学の基礎レベルを身につけるのにするべきことは、教科書（またはそれ相当の内容をもったもの）の理解と基礎問題集の習得です。

まず、教科書の理解についてです

効率的に内容を理解するためには、教科書の記述をしっかり最初から追うのが１番です。
「何が定義されたのか」
「道具をどのように使うのか」
「どのような定理なのか」
「定理を使ってどのような問題が解けるのか」
などを１つずつ理解していってください。
その際、定理の証明は複雑そうだったら飛ばしてもいいと思います。
（理解レベルが上がってから立ち戻ればいいので。）
ところどころにある例題もしっかり理解しながら進んでいきましょう。

そして、練習問題も自分で手を動かして解いてみましょう。このように進めて１つの章が終わったら、章末問題はやらなくていいのでもう１回どういう話があったのかざっと見直してみてください。その後に基礎問題集の対応する範囲を進めていきます。ただし、１つの章を学習しただけでも疑問はいくつか湧いてくると思うので、基礎問題集に進む前に先生なり数学が得意な人なりに質問して解消するようにしてください。最初に間違った方向で理解したものを矯正するには、最初に学んだ時以上の労力が必要になりますからね。

次に、基礎問題集についてです

基礎問題集は、例題とそれに対応する練習問題が同じページに載っているものが多いです。まずは例題を見て、解けそうなら自分なりにやってみて、できてもできなくても解答解説を読んで解答の流れを習得しましょう。

問題のなかのどこに注目してどういう流れで答えに持っていこうとしているのかを読み取るようにしてください。
「これを求めたいからこの公式を使う」とか
「これを求めることでこういう方向に持っていきたい」とか
を掴むようにすると良いと思います。

解説の前に「ポイント」とか「考え方」とかの項目があったら、そこを見て解答の流れを掴むヒントにしてください。
ここで疑問が生じた場合も、練習問題には進まずに、ちゃんと理解している人に質問したほうが効率がいいです。
このようなプロセスで１問１問進めていってください。

練習問題をやるのは自分に合ったタイミングでいいと思います。
また教科書の章末問題は、ある程度基礎問題集を進めてから見てあげるといいです。
１度にすべての問題の解法を習得するのは不可能なので、だいたいの問題が自力で解けるようになるまで復習を加えましょう。

やるべき教材は同じでも数学力に雲泥の差がつく秘密

以上が江尻の書下ろし記事ですが、受験数学を極めた東大理三合格者、その中でもさらに上位層に位置する当塾講師陣でも特別な教材を使って数学を得意科目にしたわけではありません。

しかし、同じ問題集・参考書を使って勉強しても着眼点や得ているものが違うのです。
この差が数学の実力差です。

教科書、問題集、参考書に明確に言葉として書かれている部分はもちろん、
そうではないけれど、理解すべき部分、得るべき部分というものが存在するのです。

指導者及び指導機関の中には、教科書、基礎問題集や標準問題集には解説があるから自分で読めばいいとか、それ以上のものはないとかいう人もいます。そういう指導を行っているところもあります。

しかしそれは明らかな間違いもしくは虚偽です。自分が本当の意味で理解していない、もしくは本当に大事な得るべきものを教えることが出来ないとすればそういう指導にならざるを得ないにすぎません。

受験の合否は基礎標準知識を使った問題を如何に得点できるかで決まる、というのは当塾の一貫した主張であり、この点の詳細は当塾著書
受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】～完全版～ ▶
医学部受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】▶
に詳細に理論的解説を行っていますしこれは事実です。

近時、多くの指導者や塾や予備校も同じ主張をするようになっていますが、では実際にどうして、どの部分で差がつくのかのノウハウや指導を行えるところはほぼ存在しません。なぜかと言えばそれを知っている、わかっているならその指導者自身が突き抜けた受験結果を出しているはずにもかかわらず、実際はそうではないからです。

要するに形式的に同じ方法論は拝借していけば誰でも語れますが、その実の知識やノウハウは知ることが出来ない、したがって教えることが出来ないのです。これが圧倒的受験結果を出している当塾講師陣との差、埋めることのできない指導実力、ノウハウの差です。

皆さんは当塾のコンテンツを読んでくださっているので適宜この部分についてもご提供していくのでしっかり学び取ってください。
今後もこの部分切り込んでいきます。

また当塾著書
受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】～完全版～ ▶
医学部受験の叡智【受験戦略・勉強法の体系書】▶
も併せてきっちり読み込んでいってください。

数学力爆伸の極意

先ほどの文章の中で江尻が言っている『１つの章を学習しただけでも疑問はいくつか湧いてくると思うので、基礎問題集に進む前に先生なり数学が得意な人なりに質問して解消するようにしてください。最初に間違った方向で理解したものを矯正するには、最初に学んだ時以上の労力が必要になりますからね。』という部分は非常に重要です。

的確でない勉強法や数学指導を受けてしまうとそれを修正するには異常な労力と時間がかかるということです。これは間違った方向で勉強してしまった期間は単に無駄というだけではなく、むしろマイナスの方向に進んでしまっているということを意味するのです。
受験期は有限であるということは常に意識して取り組んでいってください。

なお、今回の記事の中で取り上げた同じことを言っていても、表面的に同じ指導を謳っていても「指導実力の差」から得られるものが全く違う、ということに興味がある方はこれを図にまとめて詳細分析を加えた以下のページをご覧ください。
合格の天使受講生の実力が伸びる秘密・他指導との決定的な違い ▶

次回以降も当塾の東大理三合格講師陣が高校1，2年生の時点でどのような対策を行っていたのかについての各教科の書下ろし記事を掲載していく予定です。

多くの高校生や保護者様が誤解をされているのですが、彼・彼女らとて特殊的なことをやっていたのではないのです。また高校1，2年生の段階から難しい問題を解いていたわけでもないのです。

各教科をマスターするためには核となる部分があります。この核となる部分をきっちり高校1，2年生の段階で的確な手順でマスターしているからこそ高い実力をつけているだけです。

この部分しっかり学んでいただけたらと思います。ご期待ください。